デスティニーシチー 第16戦


友駿愛馬第42号は久々購入の友駿正規募集馬。


母アデレードシチーは3頭の産駒共中央で勝ち上がっているほどの仔出しの良さ。これなら父がタップダンスシチーで非常に不安でも、母の仔出しの良さである程度はやれるんじゃないかと期待。また、牡馬で総額1000万円と非常に安価なところも魅力。

そして何よりも育成状況が順調で早期にデビューしそうなことも購入した大きな要因。


超晩成のタップ産駒で勝ち上がりは3歳夏の予想通り3歳8月に交流戦で勝ち上がり。未勝利時代はトモがパンとせずにイマイチの競馬が多かったが、本州に無事戻って来た昇級戦はレース前の追い切りで坂路で自己ベストを1秒5も縮め、レースでも正攻法の競馬で勝ち馬から僅か0秒2差の4着!!走破時計は1分51秒3稍重馬場と脚抜きの良い馬場と言うことを差し引いても素晴らしく速い時計。競馬ブックのスピード指数でも74.8とデスティニー史上過去最高の数字。

そこから数戦は左にモタれたり掛かって鞍上が抑えるのに苦労したり、挟まれてブレーキをかけたりと力を出し切れなかったが、交流戦に出走した前走は断然の1番人気に応えて2勝目を挙げた。

地方交流戦とはいえ、この時期に勝ち上がる意味は大きく、これで夏に500万クラスに降級でき、もう1勝はほぼ確実。いや、1000万クラスでもやれると思うので、目標はあと2勝。


前走後、お約束の放牧へ。4月17日辺りに宇治田原優駿ステーブルへ放牧に出されましたが、6月4日辺りに栗東トレセンへ帰厩しました。


帰厩後の10日ルールから考えて、次走は6月15日 阪神12R 500万下 ダート1400m 定量が濃厚。

クラブ公式HPでは翌週出走予定だったが、当サイトの予想通り、6月15日 阪神12R 500万下 ダート1400m 定量に出走!!

出走数はフルゲートの16頭。

鞍上はデスティニーシチーには初騎乗となるベテランの幸英明騎手。乗り難しいデスティニーなのでベテランの起用は有り難い。

4着/5番人気。

最後は素晴らしい伸び脚で一時は2位に浮上するも最後の最後で脚が上がりまたまた4着。これで中央の500万クラスでは4度目の4着。なかなかこれ以上に浮上できないが、今回は3着馬とはハナ差。本格化して来ており、クラス突破は時間の問題と思われる。


レース回顧と時計の分析、レース後の幸英明騎手と岡田稲男調教師のコメントを掲載。

(2014年6月16日完結)

2014年5月6日立ち上げ

●前走後、4月17日辺りに宇治田原優駿ステーブルへお約束の放牧に出されました

 前走はついに交流戦とは言え2勝目を挙げ、見事夏の降級の権利をゲットしてくれた我らが愛馬デスティニーシチーですが、前走後、4月17日辺りに宇治田原優駿ステーブルへお約束の放牧に出されました。

 岡田稲男調教師も「降級する前に一度1000万を試してみたいと思います。」(友駿ホースクラブ公式HP)とおっしゃってくださっていますし、1000万クラスでどれだけ通用するのか楽しみですね。私は1000万クラスでも勝ち負け出来ると思っています。

これ以降は2014年6月6日に作成

●6月4日辺りに栗東トレセンへ帰厩

 前走後、4月17日辺りに宇治田原優駿ステーブルへ放牧に出されていた我らが愛馬デスティニーシチーですが、6月4日辺りに栗東トレセンへの帰厩を確認しました。

 元々、調子が悪いわけではなく、単に馬房の都合で放牧されていたデスティニーシチー。本来は降級前に1000万クラスを1度使う予定でしたが、これまた馬房の都合で後回しにされ、よーーーーやく帰厩しました。

 このタイミングで戻すということは、帰厩後の10日ルールから考えて6月15日の阪神12R 500万下 ダート1400m 定量を視野に入れられているものだと予想できます。

 500万クラスでは能力上位ですから、いきなりから存在感を見せつけて欲しいですね。

これ以降は2014年6月13日に作成

●追い切り情報(6月13日更新)

前走前 4月3日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
菱田裕二
4F 52.3
3F 38.3
2F 25.1
1F 12.6



6月8日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 54.0
3F 39.3
2F 25.9
1F 13.1


6月10日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 60.0
3F 45.1
2F 29.8
1F 14.8


6月11日 栗東坂路 良馬場 一杯に追う
1回
助手
4F 53.7
3F 38.8
2F 25.3
1F 12.8
 6月8日、帰厩後ハロン13秒辺りで追い切られました。水曜日に一杯に追いきって15日に出走でしょうね。

 6月10日、15−15で追い切られました。終いでハロン15秒を僅かに切ったので時計となりました。

 6月11日、一杯で追い切られました。前走前の自己ベストには匹敵しないものの、あの時は体重の軽いジョッキーが騎乗していましたし、今回は叩き1走目ですし、助手さんでこの時計なら十分合格点でしょう。そして終いも12秒台で上がっており、良い状態だと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「B+」です。限りなく「A−」に近い素晴らしい状態だと思います。

●気になる出馬想定表(6月15日 阪神12R)

 デスティニーシチーは6月15日 阪神12R 500万下 ダート1400m 定量に幸英明騎手で出馬想定されていましたが、研修旅行で更新できませんでした。

●出馬確定表

出馬確定表 6月15日 阪神12R 500万下 ダート1400m 定量 全16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
エルフショット 川須栄彦  5/13 交流 金沢ダ1400
クリノイチフジ 中井裕二  5/17 500万 新潟ダ1200 11
ケンブリッジギルド 高倉稜  5/18 500万 京都ダ1200
コリャコリャ 松若風馬  3/16 500万 阪神ダ1400 16 11 12
ゴールドブラザー 藤岡康太  5/11 1000万 京都ダ1400 15 15 12
サクセスフェイト 松山弘平  4/06 500万 阪神芝1800 11 11
ステイウェル 岩崎翼  3/16 1000万 阪神ダ1200 12
デスティニーシチー 幸英明  4/10 交流 笠松ダ1400 B+
テンマティーニ 藤岡佑介  1/11 黒竹5下 中山ダ1800
ナリタロック 太宰啓介  5/25 500万 新潟ダ1200
バンブーバッジョ 義英真  5/17 500万 京都ダ1200 14 14 13 14 11
ブラックシャリオ 酒井学  5/25 障害未 新潟障2890 13 13
マヤノチャクリ 北村友一  5/25 500万 京都芝2200 12 11
ミスズモンブラン 武豊  5/25 未勝利 新潟ダ1200 10
ランギロア 和田竜二  5/25 500万 新潟ダ1800 13
レガリテート 小牧太  5/10 500万 京都ダ1400 11 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり 青字は1000万クラスでの成績

●阪神ダート1400mコース解説

 スタート地点は2コーナーの奥のポケットの芝の部分。ただし、芝1800mや芝1400mよりも内側にあり、芝コースの本線とは重ならない。ダート1200mのスタート地点からそのまま左に200m延長したところにある。
 3コーナーまでの距離は542m。内と外では距離が違うが、かなり芝部分を走ることになる。
 テンからペースが厳しくなり、前半の方が確実に流れが速い。ラスト1ハロンのところでグイと13秒台まで時計がかかり、そこでの凌ぎ合いが見もの。
 逃げ馬は苦戦傾向。上位3頭は逃げ、先行馬同士ではなかなか決まらず、1頭は差し馬が突っ込んでくる。そのあたりを考えて馬券作戦を立てたい。
 枠順は揉まれやすい最内が不利。あとはほぼフラットだが、外枠が若干有利なのが特徴。多頭数になった方がその傾向は強い。
 最近はクロフネ、フレンチデピュティといったヴァイスリージェント系の種牡馬の活躍が目立つ。

有利な枠順 最内不利で外有利
有利な脚質 先行
ポイント 先行力、枠順
種牡馬ベスト アフリート、ジェイドロバリー、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、藤田伸二、福永祐一、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒8 1分26秒8 1分26秒5
2歳未勝利 1分26秒7 1分26秒6 1分26秒4 1分25秒4
2歳オープン 1分25秒4 1分25秒8
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒9 1分26秒6 1分25秒7
3歳未出走 1分27秒1 1分26秒5 1分27秒2 1分26秒1
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒3 1分25秒8 1分25秒5
3歳500万 1分25秒5 1分26秒0 1分25秒0 1分24秒8
古馬500万 1分25秒3 1分24秒7 1分24秒0 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒5 1分24秒6 1分24秒0 1分24秒5
古馬1600万 1分23秒8 1分23秒6 1分24秒1 1分23秒2
古馬オープン 1分23秒3 1分22秒8 1分22秒2 1分22秒2

●騎手は幸英明騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のデスティニーシチーの鞍上はデスティニーシチーには初騎乗となる21年目のベテラン・幸英明騎手です。デスティニーシチーは難しい馬ですから、こういったベテランでないとなかなか上手く動かせませんから、いい選択だと思います。ただ、今年は絶不調。このここ10年で最悪の不調の中、どこまでデスティニーを動かすことができるのか少し不安です。


 幸英明騎手と言えば、牝馬3冠のスティルインラブ、騎乗回数、そして真面目で最後まで諦めずに追ってくれる印象の騎手ですが、人気通りの着順という印象が強いです。

 私ほっさん愛馬としては9回目の騎乗となりますが、バノックバーンでは3番人気のものを10着に沈めて引退への花道を作ってしまいました。もっとも、距離も長かったのですが、褒められた騎乗ではありませんでした。しかし、それ一回でダメな騎手とか、相性が良くない騎手というつもりはありません。大きな期待をしております。


 2014年6月13日現在、中央通算1049勝、勝率7.0パーセント、連対率14.9パーセント。GTはスティルインラブの牝馬3冠とファイングレインによる高松宮記念の4勝。重賞は30勝。GT勝ちが少し少ないが、立派に一流騎手の成績。馬を選ばずにできるだけ数を乗ることから勝率は低い。

 昨年(2013年)は中央63勝、勝率6.5パーセント、連対率13.9パーセントとやや例年を下回る成績だった。。今年(2014年)はここまで14勝、勝率3.8パーセント、連対率9.4パーセントと大不調に陥っている。


 正月競馬をあまり得意とせず、その年の初勝利までに2007年は121戦、2009年は95戦を要した。しかし年間を通しては2004年から2013年まで10年連続で50勝以上(勝率5.4〜6.9%)と安定した成績を残している。



 幸英明(みゆき ひであき)は1976年1月12日生まれの38歳。日本中央競馬会(JRA)の栗東トレーニングセンターに所属している21年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。現在はフリー。鹿児島県鹿屋市出身。幸の姓は母方のものである。

 JRA所属騎手の中でも屈指の騎乗回数を誇る。池添謙一と仲が良い。一時期ルックスがペ・ヨンジュンに似ていると持て囃された。藤田伸二、高田潤のブログにおいても「(競馬界の)ヨン様」と記されている。


 1994年、谷八郎厩舎所属でデビュー。田島良保JRA調教師(元騎手)、田原成貴(元JRA調教師、元騎手)は兄弟子の間柄にあたる。同期(競馬学校の10期生)は吉田豊、渡辺薫彦、岩部純二、小林久晃、植野貴也、菊地昇吾ら。

 1997年3月15日、中京競馬第3競走においてJRA通算100勝を達成。その後もコンスタントに好成績を残し、関西リーディングの上位に名前を連ねるようになる。

 1998年に谷厩舎が解散してフリーになる。同年の秋に京阪杯(ブラボーグリーン)で重賞初制覇を飾った。

 2003年の桜花賞でスティルインラブに騎乗し、念願のGT初勝利。同馬とのコンビで、優駿牝馬(オークス)、秋華賞も制し、メジロラモーヌ以来2頭目の牝馬三冠へと導いた。牝馬三冠達成により、同年の第17回ワールドスーパージョッキーズシリーズでは「推薦枠」で出場した。この年、キャリア最多となる76勝を挙げた。

 またブルーコンコルドとのコンビで活躍し、JBCスプリント連覇(2005年・2006年。ただし2006年はコース(川崎競馬場)の都合によりJBCマイルとして行われた)、マイルチャンピオンシップ南部杯3連覇(2006年〜2008年)の他、東京大賞典(2006年)、かしわ記念(2007年)を勝ち、ダートGT・JpnT計7勝をあげた。

 2008年3月30日、第38回高松宮記念をファイングレインで制覇し、4年6ヶ月ぶりに中央競馬のGTレースでの勝利をあげた。

 2009年5月9日、武豊に次ぐ史上2番目のスピードで1万回騎乗を達成(デビュー15年目)。この年の年間騎乗回数は968回で、従来の記録(岩田康誠、2006年、952回)を上回ったが、内田博幸が年間975回騎乗のため中央競馬記録とはならなかった。

 2010年5月22日、京都競馬第4競走でにJRA通算800勝を達成。同時にJRA史上最速(当時)・最年少記録となる通算11000回騎乗を達成した(デビューから16年2か月18日)。12月26日、阪神競馬第2競走で史上初となるJRA年間騎乗回数1000回を達成(騎乗馬・タマモダイナミック・1着)。最終的には1008回に伸ばした(中央競馬記録)。

 2011年6月12日、阪神競馬第3競走で通算12000回騎乗。デビューから17年3ヵ月8日、35歳5ヵ月1日(JRA史上最速・最年少記録)で達成。

 2013年7月20日、中京3Rをテイエムヒーローで優勝し、JRA通算1000勝を達成。



 「2010年に史上初の年間1000回騎乗を達成し、2011年の6月には史上最速で1万2000回騎乗を達成した。とにかく乗りまくっている。基本的に無理せず落ち着いて立ち回るタイプ。外を回したり、マクッたりする競馬は少ない。ただ、悪く言えば消極的で、レース序盤では押したり引いたりしてリズムを崩すケースが見られる。追いに関しては甘さがあり、全キャリアで1着が878回、2着が988回と、2着が100回以上も多い。2011年の1番人気馬での成績は[11・6・4・11]の勝率.344、連対率.531。単勝5630円、7390円、7070円と大きな穴があり、単勝回収率き78パーセントと騎乗数を考えたら高い数字になっている。コース別では目立った偏りはなく、芝・ダート別ではダートで連対率が良い年が多い。幅広い厩舎で騎乗しており、数を乗って連対率も良いのは湯窪幸雄、西園正都、北出成人、藤沢則雄の各厩舎。これからも”頑張り屋”としてキャリアを積んでいくだろう。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績 (8戦0勝)

 2007年 3月17日 エクストラシチー 3歳未勝利 中京ダ1000m 8着/8番人気
 2011年 9月11日 バノックバーン  3歳未勝利 阪神芝1600m 10着/3番人気
 2012年 3月10日 ハルシュタット  3歳新馬   阪神ダ1400m  3着/4番人気
 2012年 4月 7日 ハルシュタット  3歳未勝利 阪神ダ1400m  3着/3番人気
 2012年 5月 5日 フランベルジェ 3歳500万下 阪神ダ1800m 13着/9番人気
 2012年 5月27日 ハルシュタット 3歳500万下 京都ダ1400m 10着/5番人気
 2012年 9月15日 ハルシュタット 500万下   阪神ダ1200m  14着/4番人気
 2013年10月 2日 ハルシュタット JRA指定交流 夢前川特別 中央500万下クラス 園田ダ1400m 2着/4番人気


2012年5月27日 京都5R 愛馬ハルシュタットに騎乗する幸英明騎手。(10着/5番人気)

これ以降は2014年6月16日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「ステイウェルは降級してベストの1400メートルのここを狙って好仕上がり。54キロも有利。いきなり勝ち負けに。相手は、この距離なら折り合えるデスティニーシチー、控えるレースで進境あったゴールドブラザー、距離短縮がいい方に出そうなサクセスフェイトが有力。」


短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ナリタロック
デスティニーシチー △△
エルフショット △△
ゴールドブラザー
ミスズモンブラン
ステイウェル
テンマティーニ
ケンブリッジギルド △△
コリャコリャ
サクセスフェイト △△
二重△は△△で処理
あとは無印



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
デスティニーシチー 75 67 69 61
ステイウェル 77 75 72 72
ゴールドブラザー 70 62 64 70
サクセスフェイト 73 60 65 64
ミスズモンブラン 74 64 74 71
テンマティーニ 77 70 68 77


デイリー馬三郎

本紙の見解

「前走は初の千二で流れに乗れなかった◎ステイウェル。今回は得意の千四、さらには降級で相手関係も緩和する。久々でも地力の高さを信頼して本命に推す。○テンマティーニは能力を秘める3歳馬。古馬が相手でも好戦が可能。〈浜口〉」

◎ ステイウェル
○ テンマティーニ
▲ サクセスフェイト
× ナリタロック
☆ コリャコリャ
△ デスティニーシチー
△ ゴールドブラザー
△ ミスズモンブラン



デスティニーシチーは全13記者中 ◎(本命)印  〇(対抗)  ▲(3番手評価)  ×(4番手評価)、☆(5番手評価)、△(6番手以下評価)、無印 記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

デスティニーシチー(1着)

 「ゲートは速くありませんでしたが、じっくりと乗りました。しかし、状態は良かったので自信はありました。」(菱田裕二騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「狭いコースで少しゴチャ付いていたようですが、上手く馬群を捌き直線は力でねじ伏せてくれました。このメンバーなら結果を出してくれると信じていましたが、何せ初めてのコースで小回りだったのでその辺が心配でした。しかし騎手は自信を持って乗っていたようなのでゴール前の差に表れたようです。レース後特に異常はないようですが、今週一杯様子を見て疲れが残るようなら一旦放牧して次走に備えたいと思います」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

デスティニーシチー

 「交流戦とはいえ、勝ち時計は速かった。中央でも流れがかみ合えば楽しみ。」(内山助手・デイリー馬三郎)

 「前走後はここまで待った。1400メートルなら折り合える。4角で先頭に並びかけるぐらいの形になれば。」(内山助手・競馬ブック)

 「帰厩後、坂路で3本の稽古を消化していますが、幾らか馬体に余裕があり良化の余地を残しています。しかし、条件は合っているのであとは上手くスタートを決めて上位を目指していきたいと思います」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 デスティニーシチーの追い切りは素晴らしく、今回は降級初戦で相手に恵まれています。同じく降級馬で前走1000万クラスで2着のゴールドブラザーが人気になりそうですが、その時は15番人気。しかもそれよりも前は1000万クラスとはいえ15着12着と全くいいところがありませんでした。

 それ以外の降級組は1000万クラスで2戦して6着と12着だったステイウィル、前走はデスティニーシチーと同様交流戦で勝ち上がってそのまま1000万クラスを使わずに降級したエルフショットと弱そうな面々ばかりです。

 デスティニーシチーも交流戦での勝ち上がりですが、500万クラスでは4着3回に9着以降が1度もないという堅実派。地方から転厩してきてスピード能力で見劣る馬が7頭ととにかく弱面揃いの美味しいレースです。前走の強い内容からも2、3番人気になると予想され、結果も1着〜3着になると思います。

 問題は今年絶不調の鞍上・幸英明騎手ですが、21年目のベテランですし、乗り難しいデスティニーシチーを上手く捌くことができれば、最後は自慢の腕っ節の強さでデスティニーシチーをグングン伸ばしてくれると思います。勝って連勝街道を進みたいですね。そろそろ本格化は近い馬だと思いますし、期待しています。

●残念ながら仕事で現地に行けません

 今週は14日に阪神で2歳新馬のサンフレイムが、15日には同じく地元の阪神でフロアクラフトが重賞マーメイドSに、そしてこのデスティニーシチーが降級初戦を阪神で迎えようとしているのですが、この土日は仕事の都合がつかず、大変残念ながら現地応援に行くことができません。

●パドック

 デスティニーシチーの馬体重は前走プラス8キロの478キロ。デビュー戦以来の最高体重です。少し太めに見えました。しかし、こうして思えば、デビュー時から体重は変わっておらず、成長という面では思ったよりも緩やかですね。

 気配は良く、歩様もしっかりとしていて抜群の状態に見えました。

●レース 

 デスティニーシチーのスタートは少し出負けして一気に中団になってしまいます。結局9番手辺りを馬群に包まれながら進む展開となります。残り600mを切った辺りでもまだ先頭からは7〜8馬身ほど離れていて、ダートでこの位置では厳しいなと思いました。

 道中の折り合いや手応えは良く、そこはさすがにベテランの幸英明騎手でした。4角ではそのままインを突き、直線に向いて追い出されると、脚は十分に溜まっていたようで、良い伸び脚で馬群を割ってきます。先頭は抜けきっていたので無理だと思いましたが、一瞬2番手まで上がり、2着はあるぞという素晴らしい伸びでしたが、最後の最後は脚が上がってしまい外から飛んで来た2着馬に交わされ、もう1頭外からジリジリと伸びて来た馬とほぼ同入となりました。

 映像では3着に残ったと思いましたが、角度的なもので、惜しくもハナ差で4着(>_<)。しかし、いい走りでした。やはり能力はありますし、この馬は難しいのでベテランに乗って貰う方が良いですね。厩舎所属の菱田裕二くんなら話は別ですが。

●時計の評価

 今回のデスティニーシチーの走破時計は1分25秒4良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分24秒2、勝ち馬の時計は1分25秒0でした。

 競馬ブックの推定よりも全体的に相当遅いですが、デスティニーシチーはまたまた現級4着(4回目)ですが、勝ち馬からは0.4秒差でここ数戦よりも勝ち馬に肉薄したことになります。

●レース後の騎手・調教師のコメント

デスティニーシチー(4着)

 「上手に立ち回ってくれましたし、内から来ているんですが、最後の50メートルで脚が上がってしまいました。」(幸英明騎手・競馬ブック)

 「上手く立ち回り、内から伸びてきてるのですが最後の50mで脚が上がってしまいました」(幸英明騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「もう少し積極的に乗ってもらいたいところでしたがチャンスは近そうです。やはり距離的は1400mが合っているようで、今回もスムーズに進めることが出来ました。次走は阪神の最終週か中京の1400m戦を視野に入れていますが、最終的には状態とメンバーを見て決めたいと思います。ようやく奥手のタイプも中身がしっかりしてきたようなので、上を目指していきたいと思います」(岡田稲男調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

デスティニーシチー(4着)

 「馬体はまだ絞れそう。中団馬群の中。砂を被ってもスムーズに追走。勝負どころからはインを狙い、直線も捌きつつ伸びた。地方交流とはいえ、勝って同条件。その笠松戦も好時計で、1400メートルの適性は高い。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 4着の本賞金が110万円。特別出走手当が41.4万円。合計151.4万円。1口で割りますと3走前と同じく2202円ということになりそうです。

●今後の展望

 500万クラスは5着以内に入れば次走への優先出走権がありますし、今回の4着というのは賞金もそこそこですし、優先権があるので嬉しいですね。

 岡田稲男先生は優先権がないと節を空ける為に放牧に出す人ですが、優先権があればそれを使う為に在厩で管理してくれます。おそらくこのまま在厩で次走は中1週で6月28日の阪神12Rでしょう。ここなら応援に行ける日ですし、ここに出走して欲しいです。

●最後に

 私は今回、デスティニーシチーの昨今の充実度から勝ち負けの自信がありましたが、終わって見れば強い内容だったものの、いつもの4着でした。この馬、中央では未勝利で3着が1回。500万クラスでは最高位が4着で実に今回で4度目です。500万クラスでは常に力上位ですが、その実、500万クラスで馬券圏内に入ったことがないんですよね。しかし、今回は3着馬とはハナ差。いよいよ次はこのクラスで馬券圏内に入ってくれることでしょう。

 しかし、今回のようにいつもあと一歩で勝ちきれないことからも、前走の交流戦の優勝は本当に大きなことでしたね。前走で勝とうが勝てなかろうが500万クラス。そりや、勝って降級する方がお得に決まっています。どれだけ前走の勝ちがお得だったか。

 タップダンスシチー産駒はなぜかダートの短距離で実績を残している馬が多く、父が芝の中距離で活躍していたことを考えると不思議ですが、とうとうデスティニーシチーもダートの1400mというところにベストポジションを見つけたようです。私はそんな中でも芝の中距離でこその馬と思いますが、キンシャサノキセキ同様、気性が悪すぎて短距離しか走れないのでしょうね。


 いずれにしても募集総額1000万円の牡馬としては破格値の馬ですし、地方交流とは言え2勝して、今もこうやってコツコツと賞金を加算してくれているのは有り難くいうことのない馬ですね。タップダンスシチー産駒は晩生で勝ち上がりが難しいだろうなと思っていましたが、門別の交流戦での起死回生の優勝からようやく本格化を迎えようとしています。現状の走りから、1000万クラスでもある程度はやれると思います。そこまでだと思いますがいつまでも元気で走ってくれればもう十分ですね。


 次は6月28日なら現地で口取りの権利を取って応援に行きたいと思います。頑張れデスティニーシチー!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年5月6日立ち上げ 6月6日、8日、13日、16日加筆
デスティニーシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2014年 4月10日 第15戦 JRA指定交流 臥龍桜特別 中央500万下クラス (1着1番人気

2014年 2月23日 第14戦 500万下 小倉ダ1700m (8着/2番人気

2014年 2月 2日 第13戦 500万下 京都ダ1800m (4着/4番人気)

2013年12月22日 第12戦 500万下 阪神ダ1800m (7着/7番人気)

2013年12月 7日 第11戦 500万下 中京ダ1800m (4着1番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2013年11月10日 第10戦 500万下 京都ダ1800m (4着/9番人気)

2013年 8月 7日 第9戦 JRA指定交流デネブ特別 中央未勝利クラス (1着2番人気

2013年 7月 6日 第8戦 3歳未勝利 函館芝2000m (8着/8番人気)

2013年 6月23日 第7戦 3歳未勝利 函館ダ1700m (6着/6番人気)

2013年 6月16日 第6戦 3歳未勝利 函館芝2000m (11着/7番人気)

2013年 4月29日 第5戦 3歳未勝利 福島芝2000m (3着/6番人気)

2013年 4月 7日 第4戦 3歳未勝利 阪神芝1600m (6着/13番人気) 写真多数付き現地観戦レポート

2013年 1月20日 第3戦 3歳未勝利 京都ダ1800m (13着/12番人気)

2012年11月24日 第2戦 2歳未勝利 京都芝1600m (8着/11番人気)

2012年11月10日 デビュー戦 2歳新馬 京都芝1600m (8着/12番人気)

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